画像のメタデータを見るには

鑑定に必須と言える、メタデータの詳細な表示は、Windows、MacともOSレベルではExifの抜粋を見ることはできますが、メタデータの詳細を覗くことは出来ません。

注、Exifデータを見るための解説ではありません。またスマートフォンを使うことも想定しておりません。

上の図は、http://fotoforensics.com/に画像をアップロードしメタデータを表示後、スクリーンショットを撮り4分割して横に並べたものです。
XMPのところは、一部省略しています。
Adobe Photoshopで加工した画像や Lightroomで少し補正して保存した画像にはExifデータに追加でXMPの項目が大量に書き込まれますので非常に長い表になります。

オンラインツールで見る

「オンラインツール」とは、ソフトをダウンロード&インストールして使うものではなくて、WEBサイトを閲覧するために使うソフト=ブラウザで特定のURLにアクセスして、そこで各種の機能を使えるものです。

下記で紹介した4サイトはいずれも英文サイトです。 英文 表示が見ずらいと感じる方はブラウザの翻訳機能をONにしてご覧ください。紹介しているサイト以外にも存在するかもしれません。

1、 fotoforensics.com/ です。

http://fotoforensics.com/
メタデータをバランスよく全て表示してくれます。真贋鑑定に必要な項目も見やすい表示です。当サイトもこのツールを標準的に使っており、実際の鑑定例でもこのツールを使って説明しています。

2,次に29a.chです

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こちらは、メタデータ表示機能は、抜粋であり、あまり項目は多く表示されません。 真贋鑑定 という視点からは使いにくいと感じます。

3番目にmetadata2go.comです

Check files for metadata info
This online metadata viewer will show you all hidden metadata info of audio, video, document, ebook & image files. Online exif data viewer without installation!

このサイトも、 メタデータをバランスよく表示してくれます。 ただし fotoforensics.com とは表示順・書き方が少し違います。メタデータだけを得るならこのサイトが適しています。

なおこのサイトはアップするPCのIPアドレスかクッキー技術を使い、連続アップロード(同じ画像を短時間で何回もアップ)は出来ないようになっているようです。

4番目Jeffrey’s Image Metadata Viewer

http://exif.regex.info/exif.cgi

直訳すると「ジェフリーの画像メタデータビューア」というタイトルのオンラインツールです。
Jeffrey Friedl氏によって公開されています。

比較的表示が大きく見やすいサイトです。使い方も簡単でお勧めです。サムネイル画像や、ヒストグラムの表示機能もあります。データの表示順は他のサイトとは異なります。

Jeffrey Friedl氏のブログ内には、Lightroomでメタデータを表示出来るようにするプラグインも掲載されています。 Lightroom で見たい方はこちらをご覧ください。

ユーティリティソフトで見る

メタデータ表示ユーティリティソフトを探しましたが、別の目的が主な機能で、おまけで表示機能があるものばかりでした。画像加工・整理ソフト・Exifデータ表示ソフト・アプリの中にはメタデータも表示出来る物もあるかもしれません。
実際の真贋鑑定としては、上記のオンラインツールばかりを使っており、ほぼ問題ありません。念のためや、JPEG内部の数値確認のために下記のソフト類を使うことがある程度です。

悪用厳禁 exiftool

exiftool とは画像ファイルをドラッグ・アンド・ドロップするだけでメタデータを画像のように表示してくれるユーティリティソフトです。Windows、Mac用両方対応しています。
(オンラインツールなどもこのツールのライブラリーを使っているようです)

fotoforensics のように見出しが付けられていないので主要タグを見分けるのに手間がかかります。

パソコンに詳しい方は画像を見て分かるようにコマンドラインで使うこともできます。メタデータ書き換え機能もあり、 コマンドラインで大量の画像を一括で処理できます。 メタデータ内の画像加工履歴の書き換えなどができるため真贋鑑定にはあまり普及して欲しくないソフトです。(解説しているサイトは沢山あります。興味のある方は検索してください)
同様のソフトにF6 Exifがあります。(いずれ解説したいと思います)

JpegAnalyzer Plus

JpegAnalyzer Plusは本来メタデータを表示するためだけのソフトウエアではありません。JPEGファイルの破損修復機能を持っています。 JpegAnalyzer という名前ですが各社のRAWデータにも対応しており、 メーカー独自形式で記録される部分のデータ表示 も可能です。

特筆すべきは、オンラインヘルプです。JPEGの構造から各種セグメントなどの解説、破損したデータの修復方法など一度は目を通すことをお勧めします。

実を言うと、管理人は当初このオンラインヘルプの存在を知らず、英文サイトを翻訳機能を使って読んだり書籍を読んだりと試行錯誤しました。はやくこのヘルプに辿り着くことが出来ていたらと後悔しています。

JPEGsnoop

JPEGsnoopもメタデータを表示するユーティリティソフトではありません。
(加工(編集・補正)された画像であるかオリジナル画像なのかを判別することを目的としているソフトです。
一見すると真贋鑑定用のソフトだと思われるでしょうが、 わずかな補正作業でも加工画像と判定を出します。また多くの画像に対し編集画像かオリジナル画像か分からないという 判定を出します。またデータベースに強制的に情報を記録すると加工画像であっても オリジナル画像 の判定を出します。

つまりこのソフトは、あくまでも参考にするだけに使うことをお勧めします。

Lightroom で見る

Jeffrey’s Image Metadata Viewer の所にも書いていますが、プラグインを入れるとLightroom で見ることが出来るようになります。 こちらをご覧ください。 なお管理人は検証していません。悪しからず。

どうしてもMacで見たい方

Photo Meta EditというユーテリティアプリケーションがMacに対応しているようです。490円の有料です。 こちらも管理人は検証していません。悪しからず。 解説サイト

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