メタデータその他のタグ
前のページで説明した主要タグ以外にもメタデータ表に頻繁に出て来るタグの説明です。 メタデータ表 は行数が非常に多くなり縦長です。上の図は、 横に分割して並べたものです。(XMPのところ4の上部は省略してます。)
PhotoShopタグ
Exifの次にある「PhotoShop」というタグが気になる方が多いと思います。結論から言うとこの項目は Adobe PhotoShopで加工された事を示すものではありません。
fotoforensics.com/のチュートリアル(解説)より
Photoshop: Don’t confuse the name
The metadata block named “Photoshop” is not the same thing as the Photoshop application by Adobe.
While there is a common metadata block named ‘Photoshop’, this specific metadata block can come from many sources and not just Adobe Photoshop. As far as I can tell, Adobe defined the metadata block and named it after the application. However, Adobe then released it as a public standard that is independent of the application.
Some applications and post-processing systems on smartphones include a ‘Photoshop’ metadata block that contains a minimal amount of information. For example, Apple’s iOS (iPhones, iPad, etc.) often add a minimal ‘Photoshop’ metadata block when the picture is edited or attached to an email. In contrast, when real Adobe Photoshop includes the Photoshop metadata block, it often contains more than a few metadata fields.
直訳 Photoshop:名前を混同しないでください
「Photoshop」という名前のメタデータブロックは、AdobeのPhotoshopアプリケーションと同じものではありません。
「Photoshop」という名前の一般的なメタデータブロックがありますが、この特定のメタデータブロックは、Adobe Photoshopだけでなく、多くのソースから取得できます。私の知る限り、Adobeはメタデータブロックを定義し、アプリケーションにちなんで名前を付けました。ただし、Adobeは、アプリケーションに依存しない公開標準としてリリースしました。
スマートフォンの一部のアプリケーションと後処理システムには、最小限の情報を含む「Photoshop」メタデータブロックが含まれています。たとえば、AppleのiOS(iPhone、iPadなど)では、画像を編集したりメールに添付したりするときに、最小限の「Photoshop」メタデータブロックが追加されることがよくあります。対照的に、実際のAdobe PhotoshopにPhotoshopメタデータブロックが含まれている場合、多くの場合、メタデータフィールドがいくつか含まれています。
補足 つまりAdobeがPhotoshopという名前のメタデータ内のブロック(データの入れ物≒セグメント)を定義したが、ソフトウエア・アプリケーションに依存しないで使えるようにした。たとえばAppleのiOSのメールアプリで画像を送ると、このPhotoshopという項目が書き加えられ内訳が数行記載される。実際のAdobe Photoshopで保存すると内訳(メタデータフィールド)に多数行の情報が含まれるということです。
IPTCタグ
IPTC(International Press Telecommunications Council、アイピーティーシー)世界の大手メディア企業約55社が参加する団体が策定した規格です。写真の内容を表す情報が入っており、写真データを企業間でやり取りするときに理解できるメタデータとして定義されている。IPTCとAdobe社の協力によってXMP版に移植された。(Wikipediaより抜粋)
普通、IPTCは画像の詳細説明に使われます。報道機関やオンライン企業の画像のやりとり(売買なども)に関しては、IPTCタグの付いている画像の方が扱い易いので利用されることがあります。真贋鑑定では、撮影者の名前や、画像の著作権を有する法人名などが記載されている場合、参考になる時があります。
参考 SONY IPTCメタデータを作成・書き出しするソフトウェア IPTC Metadata Preset
Compositeタグ
このブロックはメタデータの要約です。 真贋鑑定で あまり使うことは少ないでしょう。
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